爪が伸びたら切る、、
生まれたときから小さな子供の頃には、おそらく身近な大人が、やがて自分で、そして昨今はネイルサロンでという方もいらっしゃるかもしれません。
認定カキラリスト 凛です。
ペディキュアリストの経験から今日も爪のこと、お伝えします。
おひとり暮らしの高齢者の爪切り
私には定期的に足と手の「爪切り」にうかがうお宅があります。89歳の女性、一軒家にお一人で住んでおられます。
ご縁ができたのは、
以前からぺディキュアをさせていただいているお客様から「お母様の足の爪を切ってほしい」とご依頼を頂きました。
お嬢様も試してみたものの伸びすぎた爪を切るのは難しく、どうやって足の指を持ったらよいのかもわからず、
もちろんお母様ご自分で爪切を使うことは困難です。
介護ヘルパーの方には、受診の時に医師や看護師に頼んでみては?と言われたそうです。
.....そんな....
痛みがあるわけでもなく、
炎症もない、
爪の病気ということもないのに、
お医者さんに「爪を切ってほしい」なんて言えない、、
皆さんはどうしてるんでしょう、、と。
お気持ちがよくわかります。
その介護ヘルパーさんがなぜ爪切りを避けたのかは定かではありませんが、爪切りもケアプランに含める業務であってよいものです。しかしながら、他者への安全な爪切りの知識や手技のトレーニングが追いついていないのが現状と思われます。医療行為として足のケアを施すことができる医療従事者においても同様です。また一般的にも爪の役割、構造、爪の疾患などの認識と理解が広まっていないこともあります。
爪切りは医療行為?!
平成17年 7月26日 医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について、厚生労働省医政局長より
医療機関以外の場において医療行為であるか否かの判断に疑義が生じることが多い行為であって、医療行為でないと考えられるものについて通知を出しました。
(一部抜粋)
爪そのものに異常がなく、爪周囲の皮膚にも化膿や炎症がなく、かつ、糖尿病等の疾患に伴う専門的な管理が必要でない場合に、その爪を爪切りで切ること及び爪ヤスリでやすりがけすること。
とありますので医療行為ではありません。
私は医療従事者でも介護従事者でもありませんが(介護ヘルパーの資格は保有しておりますが)、“身体の器官”としての爪という観点でフットケアを施してきました。そして何か異変を見つけたときには医療機関をお勧めします。もちろんネイルサロンで爪に装飾を施しファッション性を求め心の豊かさを得ることにも大きな意味があります。それと同時に爪の、、特に足の爪における身体機能についての関心が広まることが必要です。
爪の構造はどうなっているのか
爪は皮膚の表皮層から爪母によって作られ、爪半月を経てから角質化が始まります。成長が続くと、爪甲となり爪床に付いて血管などによりピンク色に見えますが、基本的には無色です。
❶ 爪甲(ネイルプレート)いわゆる爪と呼ばれる硬質ケラチンの部分で、厚さは0.3㎜~0.8㎜程。縦・横・縦 の3層からなる。
*乾燥や無理な衝撃を受けるとこの層が剥がれて二枚爪になることも
❷ 爪床(ネイルベッド)爪甲の下部、土台となる部分。血管と神経が通っている。
*爪の色はこの部分の血流によるものです
❸ 爪根(ネイルベース)爪甲が表皮の下に覆われた部分。
❹ 爪母(マトリクス)爪甲の生育をつかさどる重要な部分。血管と神経が通っている。
❺ 爪半月(ルヌラ またはハーフムーン)新生した爪が完全に角質化していない為に爪床にしっかり付いておらず水分量も多く光の反射で、白っぽく見える。
*母指に大きく、小指には見られないこともあり健康と直接の関係はありません。
❻ 爪郭(ネイルウォール)爪甲を囲み固定している皮膚。
❼ 爪上皮(甘皮 またはキューティクル)表皮の角質層が伸びて爪半月の一部を覆い爪を保護している部分。マトリクスへの細菌や異物の侵入を防ぐ役割もある。
*伸びすぎた層上皮は爪の成長を妨げる場合もあるので、状態によりカットすることもあります。
❽ 黄線 爪甲が爪床から離れる直前の状態を保つやや黄白色の弓状の線。
❾ 爪先(フリーエッジ)爪甲が表皮から離れた部分。
➓ 爪下皮(ハイポ二キアム)爪甲の下で細菌や異物の侵入を防ぐ為の角質化した皮膚。
*爪を長く伸ばし続けると爪下皮も少しずつ伸びてきます。
マトリクス
身体の重心を支える大事な足の爪、
特に爪母(マトリクス)は爪の細胞を作る部分なので何らか影響で損傷があれば、生えてくる爪が凸凹になったり、変色したりということがあります。
健全な爪の生育を保つ為には通っている毛細血管に血液をしっかり行き渡らせ、栄養と酸素を送り続けることが大切になります。
毛細血管が消える
ゴースト血管をご存知ですか?
全身の、抹消まで血液を流す血管の99%は毛細血管です。細胞に酸素や栄養を運び、二酸化炭素や老廃物を回収します。加齢や紫外線、疲労や栄養不足などによって毛細血管が傷ついてしまうと、抹消まで届かなくなり血管はどんどん細くなりやがて途絶えた状態がゴースト血管です。
そうなれば爪は薄く、脆くなり機能が低下します。
健康にも美容にも好ましくありません。
でも毛細血管は復活させることができるんです!
血流を促し毛細血管を増やすことができるカキラ
カキラの呼吸、胸郭呼吸で肋骨を動かし、脊椎から骨盤、股関節そして全身の関節をほぐしニュートラルにすることで筋肉のアライメントを整えます。関節からのアプローチで、日常でなかなか使われない筋肉までも、緊張、弛緩させることで柔軟な筋肉を作り毛細血管への血流を促進します。
たとえば、カキラの型のなかでの座位、ラスクポジションという座り方があります。胸郭呼吸の環境を整え、背骨をほぐし、そして意図的に下肢の血流をコントロールして足先へと一気に血液を流すことで足先の毛細血管を増やすことができるのです。
カキラは生理解剖学、機能解剖学に則り考案されたエクササイズです。
生涯にわたって必要な運動を始めてみてはいかがでしょう。
カキラについてくわしくはHPをどうぞ
今月から各地で、オンラインでも認定カキラリスト養成コースが始まります。
より知りたい、またご自身でも伝えたいと思われた方におすすめです。
必ず誰かの為になり新たな可能性が広がります。
お問い合わせは
東京:03-3568-2120
大阪:06-6399-2980
http://www.kaqila-yousei.com/about/
お気軽にまずカキラを試してみたいかたに!
最後までご覧いただきありがとうございました
THG,Japan日本総合健康指導協会
公認カキラリスト/サーロス オフィシャルトレーナー/介護予防認知症予防かきら指導者/ KaQiLa The STOOL指導者
凛
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