多くのお客様に巻き爪の方がいらっしゃいます。巻き爪は爪の両側の縁が強く内側にカーブしている状態のものをいいます。爪に対して外からの何らかの力が関係しています。きつい靴や高いヒールのパンプスで圧迫を受けた結果と思われている方も多く、それもひとつの要因ですが、爪先が加重を上手く捉えられず機能していないのです。
第3金曜日担当、カキラリスト/足爪トラブルケアトレーナー 凛 です。
巻き爪とは
爪甲の両側が内側に向かって強く湾曲した状態をいいます。
爪甲が皮膚にくい込み圧迫したり、強く挟んだりすれば症炎を起こし激しい痛みを伴うことがあります。
巻き爪であっても無症状の場合もあります。特に高齢者の足では爪の変形がよく見られますが痛みを感じないこともあります。
巻き爪になる原因は様々な要因が重なって起こるものですが、爪に作用する外力が関係しているものが大半です。
巻き爪の形状によって原因を推測することができます。
[トランペット型]
爪甲の湾曲がドームのように比較的均一に、先端から見るとアーチを描いていて、根元より先端にいくほど“巻き”が強くなります。もっとも多く見られます。
足趾の機能低下によって、足趾が底面から受ける力が不足する浮き趾から起こります。
寝たきりや麻痺で歩行量が極端に減少した場合でも起こります。
[ホチキス型]
爪甲が側縁近くで急に角度をつけて折れ曲がります。片側だけの場合も両側の場合もあります。
先の細い靴や不適切なサイズの靴を履く習慣や、外反母趾による母趾の変形などで足趾と爪が側方から強い圧力を継続して受けている状態です。
トランペット型とホチキス型の両方が混在する場合もあり、爪白癬や肥厚爪、巻き爪と混同されやすい陥入爪などの爪疾患が伴う場合も多く見られます。
痛みのある巻き爪を早く治したい
爪の変形の度合いというよりも、痛みによって歩行が困難であったり靴が履けないなど生活に支障がある場合に、一刻も早く痛みから解放される方法として爪の矯正治療があります。
爪甲先端の側縁を形状記憶合金で作られたワイヤーや、プラスチック製のプレートで引き上げます。爪甲を上部から支えながら爪甲の両端を、ネジを巻き上げることで矯正する装置もあります。
これらは痛みの緩和が目的であればかなり有効ですが、あくまでも対症療法であって再発と治療を繰り返すことになるでしょう。
巻き爪は足趾に加わる圧力によって起こります。
その根本の原因を取り除くことをしなければ完治は難しいものです。
爪の役割
爪は皮膚の角質が硬化した皮膚の付属器官です。ケラチンという繊維たんぱく質で形成されています。含水量は12%~16%、脂肪量は0.15%~0.75%程度ですが、外界の環境や体調に左右されます。成長のスピードは1日で約0.1mm、高齢者では約0.07mm伸びますが、これもまた健康や病気に影響をうけます。足の爪は手の爪の半分ほどのスピードで、小指と親指でも大きな差があります。
爪は手足の指の腹から加わる力を支える役割があります。指先の骨は実は先端までありません。ちょうど爪の真ん中くらいまでです。骨のない部分では爪が圧力を支えているのです。小さなものを掴んだり細かな作業ができるのは爪があるからです。
足の爪になると力を支えるだけでなく、身体を安定させ歩行時には地面を強く蹴り出すというパフォーマンスに欠かせません。
足の爪は歩く時にとても重責を担っています
二足歩行の人の足底は歩くうえで唯一地面に接している部分です。踏み込み、足の指は地面を掴み、爪は地面からの力を受け止め強く蹴り出します。この蹴り出し、指が最後に離れる位置が爪の真下にくることが理想です。
①足底は踵のやや外側から着地
②小指側を通り
③内側へ移動し、片足が全体重を受け止める
④母趾の付け根を通り前方へ移動し親指の先が地面から離れる。
この足指で地面を掴み蹴り出し爪先に体重が乗る、この瞬間が最も身体が動揺しやすく転倒しやすいときでもあります。この行程がスムーズに行われるには重心移動を正しくすることが必要です。
それでも意識的に歩き方を変えたり、靴の中に凹凸をつけることは根本的な改善は臨めません。逆に身体を歪める原因になることがあります。
爪は地面からの情報を受けて、皮膚、骨格、筋肉、神経に伝えます。小さな器官で大きな役割を担っているのです。不適切な爪の切り方や爪の病気が身体へ悪影響を及ぼすことにもなりかねません。
歩行時に足趾に適切に圧がかかるようにするためには足の状態が健康であり、尚且つ骨格の並び、脊椎・股関節がニュートラルであることが重要なのです。身体の各組織、器官はとても精巧に緻密に、そしてそれぞれが合理的に協力し合いながら機能していきます。それは人が生まれて成長し成熟し老化、そして儚くなるまで一生続くものです。
そのためにも足爪のお手入れと柔軟に動かせる身体づくりは大切です。
巻き爪の予防ケアとして大事なこと
*爪のまわりに溜まった角質を清掃する。
巻き爪の治療としてもこれが第一に必要でありながら、なおざりにされがちです。巻き爪の場合、爪甲縁と皮膚の間に溝ができ古い角質や汚れが溜まりやすくより圧迫され痛みを伴うことになります。軽度の巻き爪であればこの部分をケアするだけで痛みをなくすことができます。
*適切な爪切りを行う
まず爪の形状をよく観察し、足趾の先端を指で押さえた時ちょうど爪の端があたるくらいの長さを目安にします。
爪切りの刃を爪にカーブに合わせて回転させながら少しずつ切るようにします。皮膚にくい込んだ爪甲の角、側縁を取り除き、細かな角も残らないように滑らかにやすりで仕上げます。足浴で皮膚を柔らかくしてから施術をするととよいでしょう。
深爪は周りの皮膚が盛り上がりさらに爪がくい込みます。長すぎれば爪床から離れたフリーエッジが先端に向かうほど乾燥し硬くなり内に巻いてしまいます。
使用する道具は一般的にはテコ型で、刃の形状が曲線の爪切りが多いですが、真っ直ぐに切れる直線刃または爪と刃の位置が確認しやすいニッパー型が足の爪を切るには適しています。
*歩行時に足趾に適切に圧がかかるようにするには関節が柔軟に動くこと!特に胸椎と股関節の動きが大切です。
背骨はゆるやかなS字カーブを描きます。頚椎は前湾、胸椎は後湾、腰椎は前湾、仙骨は後湾と加重を絶妙に逃がしくれるとても重要な構造です。そして歩く際には常に身体の重心のバランスをとりながらしなやかに動いていきます。しかしながら日常の生活の中でどれだけニュートラルな動作ができているでしょうか。
重い荷物をアンバランスに持つ癖、座る場所が決まっていたら振り向く方向が偏っていたり、利き手もあります、、歪みの原因を取り除くことは不可能、、。
バネやクッションのように衝撃を軽減させる背骨が上手く機能しなければ背中の筋肉も上手く動いてくれません。肩こりや腰痛、首こり、膝の痛みにもつながります。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
巻き爪と合わせて次回はまた足の爪のトラブルについてお話します。
どうぞよろしくお願いいたします。
≪ 凛 ≫ 野口幸子
足爪トラブルケア スペシャルトレーナー
THD,Japan / 日本総合健康指導協会 認定 カキラリスト エグザミナー
Ce-rr-lus オフィシャルトレーナー / 介護予防認知症予防かきら指導者
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