11月22日は二十四節気の一つ「小雪(しょうせつ)」。紅葉した樹木の葉は枯れ落ちて、虫や小さな生き物が土の中で冬ごもりに入っているのを目にするころとなりました。気象庁では「生物季節観測」によって、植物の開花や落葉、鳥の初鳴きなどから四季のうつろいをとらえています。けれど、その生物季節観測が令和3年(2021年)1月から大幅に縮小される、との報道を聞いた人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は「生物季節観測」をテーマにお伝えします。
こんばんは
訪問してくださり、ありがとうございます。
第1・第3木曜と、奇数月の第5木曜担当、広島県福山市在住のChieです。
冬の足音が日ごとに近づくのを感じます。
そんななかで咲いていたばらの花。
花びら一枚一枚のふわりとした色合いが印象的でした。
生物季節観測とは
植物と動物を観測
気象庁が、全国で統一した観測方法で昭和28年(1953年)からおこなっていて、季節によって変化する植物と動物の状態を観測しています。
観測の目的は、季節の遅れや進み、気候の違い・変化など総合的な気象状況の推移を知ることです。
観測内容・方法
植物季節観測…植物の発芽・開花・満開・紅(黄)葉・落葉
※多くは、観察する対象の木(標本木)を定めて実施
動物季節観測…鳥や昆虫などの初見・初鳴き
観測の方法は、気象台または気象台近郊で、観測員の目視や聴覚によって行い、その状態(現象)を確認した日を記録しているそうです。
例えば─
「いちょう」の観測方法は、下記のとおり。
黄葉だけでなく、発芽日と落葉日も観測されています。
いちょうの黄葉日とは、標本木全体を眺めたときに、大部分の葉が黄色に変わった状態になった最初の日をいいます。いちょうは中国が原産地といわれる落葉高木で、社寺の境内や街路に多く植えられ、食用の銀杏が実ることからも良く知られた植物です。いちょうは黄葉の他、発芽日、落葉日を観測しています。
出典:気象庁ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html
「生物季節観測の情報 生物季節観測の概要」(気象庁ホームページより)
イチョウの落葉で防虫剤
私が暮らしているここ広島県福山市では、今、イチョウの葉が緑色から金色に変わりつつあります。黄色い蝶がふわりと大地に舞い降りるようにも見える落葉が美しい季節。思わず歩みを止めて、きれいな葉を集めています。
余談ですが、イチョウの落葉で防虫剤ができるんですよ。
黄色に色づいたイチョウの葉には「シキミ酸」という成分があり、防虫効果があるそうです。
古文書など昔の本に、栞(しおり)のように挟んであるのを目にした人もいらっしゃるのでは。
イチョウの落葉の防虫剤、作り方はとっても簡単。黄葉したイチョウを水洗いして干したら、不織布などで作った袋(100円ショップのお茶パックでもOK)に入れるだけ。
衣類だけでなく、本棚、茶箪笥などの防虫にも使えるようです。
「グーグル先生」に聞いてみると、いろいろな作り方が紹介されています。
自然のチカラで、身体にも環境にも優しい防虫剤です。
今、観測されているのは?
気象庁のホームページによると、令和 2 年(2020年) 1 月現在、全国の気象台・測候所 58 地点で植物 34 種目、 動物 23 種目を対象に、開花や初鳴き等が観測されています。
【植物】
ウメやサクラの開花した日
カエデ・イチョウが紅(黄)葉した日
シダレヤナギが発芽した日など
【動物】
ツクツクホウシ・ウグイスの鳴き声を初めて聞いた日
ツバメ・ホタル・モンシロチョウを初めて見た日など
感じる自然を言葉に託す
「今日、ツバメを見たよ!」とか「クマゼミが鳴き始めたね」など、生き物の初見や初鳴きを通して、これから迎える新しい季節を感じるひとときは、幸せな時間と言えそうです。「今年は彼岸花が咲くのが遅かったよね」と、自然の変化や様子をきっかけに会話が広がるのは、心が通い合うことにつながるように思います。
それとともに、「カエルの鳴き声が聞こえなくなった」とか「葉桜になったね」と、去りゆく季節にも思いを寄せる言葉が、年を重ねるたびに増えてきたのを実感しています。私自身、家族とそんな会話をしみじみとする場面が増えてきました。年を取るとは、こういうことなのでしょう。
2020年もあと1カ月少々となりました。あなたは今年、どれだけの植物、動物から四季の変化を感じることができたでしょうか。ちょっと振り返ってみるひとときを持つのもいいかもしれませんね。
何がどう変わる?
動物23種はすべて廃止
70年近く続いているこの観測。今回の決定でウグイス、カッコウ、クマゼミなどの初鳴き、ツバメ、シオカラトンボなどの初見といった動物の23種目はすべて廃止の方向に。
植物は34種目から6種目に削減
令和3年(2021年)1月から、以下の6種目が対象となります。
◎あじさいの開花
◎いちょうの黄葉・落葉
◎うめの開花
◎かえでの紅葉・落葉
◎さくらの開花・満開
◎すすきの開花
削減・廃止の理由
近年、生物の生態環境が変化し、標本木の確保が難しくなってきているほか、動物は対象を見つけることが困難とのこと。生物季節観測の結果は、新聞やテレビなどで生活情報のひとつとして利用されていますが、動物23種目の観測がすべて廃止され、植物は大幅な削減となると、今後、自然に関する情報の伝え方は、どう変わるのでしょう。小さな生き物、身近な植物への関心や興味が薄れていかないように、と願わずにはいられません。
季節の変化に合わせた健康づくり
家計にも身体にもやさしい旬の食材
ビニールハウス栽培や養殖の技術の進歩、流通の発達などによって、食べものに季節感がなくなってきたといわれます。
味やにおいも薄くなって、種がない果物すら珍しくない時代になりました。何をどう食べるかが問われている現代ですが、旬の食材は、おいしくて、栄養価も高くて、経済的。季節の変化に合わせた暮らしの要として、旬の食材を積極的に選びたいものですね。
良質な睡眠も大切
健康づくりのために欠かせない良質な睡眠。
体温の変化や寝付きをよくするコツなどについて、このブログを一緒につづっているドイツ在住のTamakiさんによる記事はこちらです↓
無理なくできて続けられる運動
健康づくりのためには、運動も大切。冷え込みが厳しくなるこの時季、寒さで体が縮こまってしまうのを感じていませんか。また、新型コロナウイルスが再び猛威を振るい始めているなか、外出の機会が減ってくると、ついつい運動不足になってしまいがちです。
運動不足による筋肉量の減少
↓
基礎代謝や体力の低下
↓
消費エネルギーの減少
↓
食欲が低下
↓
低栄養状態
↓
筋肉量の減少
この悪循環で、全身の機能が低下する可能性は否めませんね。
あなたには、健康のために続けている運動、始めたい何かがありますか。
おうちでできる運動、一人でもできる体操の一つとしてご紹介したいのが、
肋骨エクササイズ「KaQiLa~カキラ~」です。
KaQiLa~カキラ~は、深い呼吸と簡単な動きで肋骨を動かし、背骨の関節をほぐし、背骨のゆがみ・ひずみを整えます。
自分で自分の体を整えて、痛みも解消していけるエクササイズです。
頑張ったり、誰かと競ったりしない、心にも身体にもラクな運動です。
KaQiLa~カキラ~の考案者は、健康体操研究家、健康アーティストの己抄呼~Misako~先生です。
KaQiLa~カキラについて詳しくはコチラ↓
KaQiLa Method カキラメソッド|ろっ骨エクササイズで身体機能改善・運動機能改善!
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さあ、あなたも一緒に身体を動かしませんか?
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