高齢者の方々への運動指導で
気を付けるべきポイントは
何だと思いますか?
ただ
運動の進め方を伝えればいいと思いがちですが
それだけでは足りないのではないか・・・
私はそう思い、色々なことを考えて
実践してきました。
毎月
第2・第4土曜日のブログを担当しています、
THD,Japan~日本総合健康指導協会~
認定カキラリストの山口智美です。
どんな方が運動を受けるの?
私の仕事は高齢者の方々へ
運動指導を行っています。
約10年間積み上げてきた経験の中から
どうすればいいのかを少しずつですが
綴っていきます。
私が行っているメソッドは
介護予防・認知症予防かきら認定指導者です。
腕が上げにくくても
股関節に違和感があっても
膝が思うように動かなくても
たくさんの方が来られます。
主な仕事場は高齢者施設になりますので
基礎疾患をお持ちの方も
持病が悪化した方も
事故の後遺症がある方も
本当に様々な方がうけてくださいます。
だからこそ、大切なのは
全員が運動の時間に「できる」と
思ってもらわないといけないのです。
そのためには
運動スキルも大切ですが、
相手を認める勇気も必要になります。
運動指導で私が大切にしていること
わかりやすくシンプルに伝える
実は運動指導で一番難しい
シンプルでわかりやすい伝え方
解剖学や動きを学べば学ぶほど
伝えたくなります。
私も以前はそうでした。
ですが、高齢者の方々と接するうちに
一言で説明ができる言葉が
一番説得力があることに気付きました。
長く話すと初めに話した内容を
忘れてしまう。
なので、
私はいつも結論から話をします。
説明の時間は1分ぐらいで終了です。
集中力が途切れないように
時間配分を行っています。
少し専門用語をつかう
専門用語は主に解剖学で
使われている言葉を使用します。
その理由は
男性の方に納得して受けてもらうためです。
専門性を持たせることで
運動に興味を持ってもらう狙いもあります。
そして、レッスン後に
気になった言葉を個人的に質問
してもらいます。
ただ、
私が知らないことを質問される方も
おられます。
その時は、断りをいれて
「次回までに調べてきます」
と伝えるようにしています。
そして、次週に必ず
調べたことを伝えます。
だいたいは
質問したことをわすれておられる
方がほとんどですけど・・・
それでも、伝えることによって
相手には私の気持ちは伝わっていると
思っています。
全てに完璧をもとめない
これは高齢者施設特有の考え方かも
しれませんが、すべてに完璧を求めては
いけないと考えています。
今から書くことは私の体験談です。
ある施設に車イスに座った
女性(Kさん)がおられました。
Kさんはいつもうつらうつらと
居眠りをされて、
ほとんど話すこともありません。
スタッフの方が声をかけても
反応はほぼありません。
私のレッスン時間も
運動はほとんどされませんが
いつも参加してくださいます。
さすがに運動の時間は
起きてくださっているので
目を合わせて、雰囲気を共有できるように
お伝えしています。
ある日、いつもと同じように
同じ動きと同じ内容で
レッスンを行っていたとき
スタッフの方がKさんの近くに来られて
私の動きに合わせて、
Kさんの腕を動かしました。
その様子を横目で確認していて
思ったことが
自分の意志と反して行う行為は
本人のストレスになるかもしれない
このとき
Kさんが一瞬、
眉間にしわをよせられたのです。
その瞬間はきっと私にしか
見えていなかったと思います。
私はレッスンを伝えるために
全体を見ながらレッスンを行います。
それは、
高齢者施設のレッスンは
一つ間違えば事故につながるからです。
小さなことを見逃さない観察力
それも私が高齢者施設で学んだ一つです。
この経験から好きなように
受講していただくことを
心掛けています。
まとめ
誰でも気兼ねなく
楽しく時間を過ごせるように
日々、試行錯誤をしながら
高齢者のみなさんにお伝えしています。
娘のようにかわいがっていただくこと
これがとても大切です。
少しでも役に立っていれば嬉しいです。
山口智美経歴はこちら↓
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