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海外でもカキラ。呼吸についてVol.5 深く息を吸うために大事なところとは?

こんばんは、Tamakiです。ベルリンは、一気に暑くなり夏になりました。赤いポピーの花が畑で咲いています。人々は薄着で、太陽が燦々と降り注ぐ芝生に寝転がって日光浴です。冬の日照時間が短いドイツでは、人々は、貴重な太陽の光を、こぞってこの時期にたくさん浴びます。
さて、2週にわたり、ドイツの旬の野菜のお話を入れましたが、また呼吸の話にもどります。今日は今までの記事をまとめて、復習してみましょう。

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深く息を吸うために大事なところ

胸郭の柔軟性

肺が収まっている入れ物は、胸郭と言う部分です。
胸郭とは、下の図で、鳥かごのような形をしている胸部の骨格です。

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胸郭の骨格は、
胸骨、肋骨、胸椎
の3種類の骨で成り立っています。

胸骨は、胸のど真ん中にある縦長の硬い骨。
肋骨は、左右に12本ずつあります。
胸椎は、背骨の一部。そう、背中にあります。胸椎も12個あり、左右で肋骨と繋がっ
ています。

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これらの骨は、靭帯、真関節、軟骨性結合によって動くように連結されてい
ます。そう、胸郭は、形を変化させることができるのです。

胸郭の中の空間

胸郭の中にある肺は、漿膜(しょうまく)という滑らかな表面の膜で覆われています。
肺を包んでいる漿膜を特に、胸膜といいます。
肺を包んでいる胸膜はペラペラの膜というより、中にサラサラとした漿液(しょうえ
き)を少量含んだ、袋状のものだとイメージして下さい。
だから、胸膜には、外側と内側があり、付着しているものが違います。


胸膜は、胸腔(肺や心臓が入っている部屋)の内側をすっぽり覆っています。


外側は、胸腔を構成する骨や筋肉(胸骨、肋骨、胸椎、肋骨と肋骨の間の筋
肉、横隔膜など)に付着しています。
内側は、肺に付着しています。


そして、外側と内側には、僅かな隙間があり、そこには、少量のサラサラとした漿液が
入っています。この内部空間を、胸膜腔と言います。


肺は自らは動くことはできませんが、肺の外側にある胸郭という鳥かごのような部位が大きく膨らむことで、肺と胸郭に張り付いている胸膜を介して肺はひっぱられ、大きく膨らむことができるのです。
つまり、深く息を吸いたければ、胸郭の動きがよくなければなりません。


安静時の呼吸筋

安静時、息を吸う時に働く呼吸筋は、主に横隔膜と外肋間筋です。

息を吸う吸気時は、横隔膜が収縮して下がり、肋骨と肋骨の間にある外肋間筋が下側の肋骨を掴んで引き上げるように収縮するので、胸、胸郭が膨らみます。胸郭の容積が大きくなり、中の胸腔は広い部屋になります。


肋骨や、外肋間筋、横隔膜などが、胸郭の容積(胸腔)が大きくなるように動くと、それらに付着している胸膜の外側部分は引っ張られます。
すると、胸膜腔内の圧力が下がります。
そのことで、肺は、胸膜の内側部分にひっぱられて、膨らみます。
その結果、口や鼻から気道を通って、空気が肺へ送り込まれていきます。

 

息を吐く呼気時は、
横隔膜が弛緩して上方へ戻り、外肋間筋も弛緩することで胸郭がもとの位置に戻りま
す。
胸郭の容積(胸腔)も、もとの大きさの部屋になります。


胸腔が元のように狭まったので、吸気時に下がっていた胸膜腔内の圧が消滅します。
その結果、外側に引っ張られていた肺は、自分の弾性収縮力で縮もうとします。
この一連の過程により、肺内のガスが気道を通って口や鼻から自然と吐き出されます。
 
ここでも、肺が縮むためには、胸郭の大きさの変化が必要ですが、その作用は、受動的
な作用です。全てのものが、元の鞘に収まっていくという感じです。

 

呼吸の種類3種


呼吸には、安静呼吸、深呼吸、努力呼吸の3つの種類があります。

安静呼吸、深呼吸、努力呼吸では、使われる筋肉が徐々に増えていきます。
どのような筋肉が働いているのかを、調べて、分類してみました。
 
安静呼吸 
 吸気  横隔膜 外肋間筋
 呼気  なし

 

深呼吸
 吸気 横隔膜 外肋間筋 斜角筋 胸鎖乳突筋 肋骨挙筋 脊柱起立筋群
 呼気 なし

 

努力呼吸
 吸気 横隔膜 外肋間筋 内肋間筋 前鋸筋  
    肋骨挙筋  脊柱起立筋群 僧帽筋 広背筋 肩甲挙筋 菱形筋 上後鋸筋
    斜角筋 胸鎖乳突筋 大胸筋 小胸筋   
    舌骨上筋群 鎖骨下筋
 呼気 内肋間筋 脊柱起立筋群 下後鋸筋 広背筋 腰方形筋 菱形筋
    腹筋(腹直筋、外腹斜筋 内腹斜筋 腹横筋)
 注)腕を上げている特別な状態で働く筋も入っています。

 

努力呼吸をする時って、とってもたくさんの筋肉が使われています。
安静時の呼吸以外で働く筋肉を総称して、呼吸補助筋といいます。

 

努力吸気時に働く筋肉


努力吸気時に働く筋肉をおおまかに分類します。
横隔膜 ー 胸腔と腹腔の間にある筋肉 
 
〈脇〜背中側にあるもの〉
外肋間筋と内肋間筋 ー 肋骨一本一本の間にある筋肉 
前鋸筋 ー 肩甲骨から肋骨にかけて走る筋肉 
 
〈背中側にあるもの〉           
肋骨挙筋 ー 肋骨と背骨を結ぶ短い筋肉 
脊柱起立筋群 ー 背中の奥の方にある細長い筋肉群  
(背骨に沿って首の付け根から骨盤までをつなぐ長い筋肉や、肋骨同士や肋骨と骨盤をつなぐ筋などがあります。)

僧帽筋 ー 背中の表面にある広い筋肉

広背筋 ー 背中の最表面にある広い筋肉

肩甲挙筋 ー 肩甲骨と首の骨を結ぶ筋肉

菱形筋 ー 肩甲骨と胸椎(胸の背骨)を結ぶ筋肉

上後鋸筋 ー 上部肋骨と首の付け根辺りの背骨を結ぶ筋肉
 
〈腹側にあるもの〉

斜角筋 ー 肋骨と首の骨を結ぶ筋肉

胸鎖乳突筋 ー 耳の後ろと胸骨を結ぶ筋肉

大胸筋 ー 胸の表面にある大きな筋肉

小胸筋 ー 大胸筋の内側にある筋肉

鎖骨下筋 ー 鎖骨と肋骨を結ぶ小さな筋肉

舌骨上筋群 ー 首辺りで舌骨につながる筋肉群
 
ここで注目していただきたいのは、努力呼吸の補助吸気筋には、脇や背中側の筋肉が多いということです。特に背中側はたくさんの筋肉がありましたね。

それらが働くことで、胸郭の形を大きく変えることができ、胸郭は内側の肺を引っ張って肺を膨らますことができ、その結果、体は、酸素をたくさん取り込むことができるのです。

努力呼気時に働く筋肉

次に、息を一生懸命吐いた時、努力呼気時に働く筋肉をおおまかに分類してみましょう。 
 
〈脇〜背中側にあるもの〉
内肋間筋 ー 肋骨一本一本の間にある筋肉
 
〈背中側にあるもの〉
脊柱起立筋群 ー 背中の奥の方にある細長い筋肉群  
(背骨に沿って首の付け根から骨盤までをつなぐ長い筋肉や、肋骨同士や肋骨と骨盤をつなぐ筋などがあります。)

下後鋸筋 ー 下部肋骨と腰辺りの背骨を斜めに結ぶ筋肉

広背筋 ー 背中の最表面にある広い筋肉

腰方形筋 ー 肋骨と骨盤を結ぶ方形の筋肉

菱形筋 ー 肩甲骨と胸椎(胸の背骨)を結ぶ筋肉

 

〈腹側にあるもの〉

腹直筋 ー 肋骨と骨盤(恥骨)を縦に結ぶ筋肉

外腹斜筋 ー 肋骨と骨盤のヘリを斜めに結ぶ筋肉

内腹斜筋 ー 肋骨と横から背中側の骨盤のヘリを斜めに結ぶ筋肉

腹横筋 ー 腹筋の中で一番内側にあるコルセットのような筋肉
 
努力呼気時に使われる筋肉には、吸う時には出動しなかった筋肉が出てきましたね。腹筋群です。

努力呼気時に働く筋肉は、吸気で引き上がった肋骨、大きく膨らんだ胸郭を、引き下げる働きをします。

胸郭の背面部にあるもの

胸郭は、前にも膨らむけど、後ろにも、横にも膨らみます。
胸郭の前面から肋骨を側面へ、さらに背面へと辿っていくと、胸椎(胸辺りの背骨)にぶつかります。
胸椎と肋骨は関節を形成しています
胸椎と肋骨で形成する関節のことを肋椎関節と呼びます。


その肋椎関節は2箇所あります。
肋骨頭関節 (肋骨頭と上下の椎体の肋骨窩で作る関節)
肋横突関節 (肋骨と椎骨の横突起で作る関節)

 

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これらの肋骨と胸椎の間にある関節面に、胸椎と胸椎の間の関節面をも含めると、胸郭の背面には、100個以上の関節面があります。ふか〜く息を吸い込むと、一回で、なんと100個以上の関節面が動くのです。ちなみに胸郭の前面の関節数は、14個。圧倒的に、背面の方が多いですね。
それぞれの関節の可動範囲は小さいのですが、一度に100個以上も動けば、胸郭が大きく形を変化させるのも納得できます。
ふか〜く息を吸う、努力吸気時には、背中にあるたくさんの筋肉(肋骨挙筋  脊柱起立筋群 僧帽筋 広背筋 肩甲挙筋 菱形筋 上後鋸筋)が補助筋として働いていました。
胸郭の形を大きく変化させるためには、そう、背中が大事でした。
 

胸郭の背中側を柔軟にするエクササイズ


胸郭の背中側の関節を柔軟にするには、私達がレッスンを担当する、ろっ骨エクササイズKaQiLa〜カキラ〜を、オススメします。

レッスンへいらした当初は、「ここで、ふかぁ〜く吸います。」と私が、インストラクションしても、ヒュッと1秒ぐらいしか吸えなかったお客様や、一生懸命に吸おうとして、むせてしまっていたお客様も、レッスンの最中から、もしくは、レッスンを2,3回重ねると、どんどん呼吸が深くなっていかれます。端からみていても、胸郭がホワ〜っと膨らんでいるのが分かるようになります。

背中にある100以上もの関節面を動かすろっ骨エクササイズKaQiLa〜カキラ〜で、たくさん酸素が取り入れられる体になりませんか?

ぜひ、一度お試し下さい。

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