こんばんは、Tamakiです。
呼吸シリーズ7回目。だんだん面白くなってきましたね。今日は肋骨と背骨の関節面のお話です。
肋骨と背骨はどのように連結しているのか?
肋骨の運動軸
前回の記事で、
前回の記事は、こちら↓
肋骨を一本取り出してみると、ひらがなの「つ」ではなく「う」(上の点をとった下の形)のような形をしています。左右の肋骨をつなげると楕円形ではなく、ハートの形です。つまり、肋骨が背骨に接している部分は角度がついているということです。
と書きました。
この角度がついている箇所は、首みたいなので、肋骨頸といいます。そこに、肋骨と背骨の関節面があります。
そう、関節面が一箇所ではなく、二箇所なのです。二箇所というのは、肋骨の動きに深く関係しています。
肋骨は、この二箇所の関節面を運動軸にして動いているのです。
胸椎の形状
まずは胸椎の構成要素をみていきます。
胸椎は、椎体、棘突起、横突起で構成されています。そして胸椎と胸椎の間には、椎間板があります。
背中の背骨を触ってみると、ぼこぼこしたものに触れますね。これが、棘突起です。
そして、棘はこの部分だけではなく、左右にも出ていて、これが、横突起です。この横突起、これからのお話によく出てきますので、覚えて置いてくださいね。
まとめますと、
棘突起は背中側にあり、その横に横突起が出ています。椎体は腹側にあります。間には、椎間板というクッションがあります。
肋骨と背骨の間の関節
肋骨(肋骨頸)は、胸椎の椎体と横突起に連結しています。
この2つの連結部分が関節で、それぞれ、
肋骨頭関節と肋横突関節といいます。
2つ合わせて、肋椎関節といいます(肋骨頭関節のことを肋椎関節ということもあります)。
肋骨頭関節
肋骨の頭(肋骨頭)と胸椎椎体の窪み(肋骨窩)が連結する箇所を肋骨頭関節と呼びます。肋骨側が凸面で胸椎側が凹面です。
この肋骨頭関節は、なんと、上下の椎体にまたがるように連結し、関節を形成しているのです。
例えば、肋骨の2番は、胸椎1番と胸椎2番にまたがるように、肋骨の3番は胸椎2番と3番にまたがるように・・・という具合です。
私には、この事実、結構衝撃でした。背骨と背骨の間に肋骨が挟まっているってことは・・・・肋骨が動くと背骨も動きそう・・・、ですよね。
肋横突関節
さいさん、お伝えしていますが、肋骨には、角度がついていて、そこは、肋骨頸といいます。この肋骨頸にある肋骨結節という箇所が胸椎の横突起(横突肋骨窩)に連結しています。肋骨側が凸面で、胸椎側が凹面です。
さて、この肋横突関節ですが、上の方の肋骨とつながっている場合と、下の方の肋骨でつながっている場合では、動きが違ってきます。
それは、胸椎側の横突肋骨窩の関節面が上位と下位では違うからです。そして、それには、胸椎の横突起のひらき具合傾き具合の違いが関係しています。
上位の胸椎は、頚椎と似た形をしています。つまり、横突起が(背中側に向かって)開いていますし、関節面もくぼんでいます。下位の胸椎は腰椎に似た形をしていて、横突起が(背中側に向かって)閉じ気味で関節面が垂直に近く、平たい面をしています。
そのため、肋横突関節では、上位肋骨は、くるりと回転する動きになりますが、下位肋骨は、上下に滑るように動きます。
このため、前回お話したように、
上の方の肋骨(上位肋骨2〜5番)は、まあるい胸郭の前後の幅が変化するように動きます。その肋骨の動きは、地下から水を汲み上げる手押しポンプのレバーのような動きに見えることから、ポンプハンドル運動と呼ばれます。
下の方の肋骨(下位肋骨8〜10番)はどのような動きをするのでしょうか。こちらは、まあるい胸郭の横径を増大するような動きです。横へ膨らむように動きます。その肋骨の動きは、バケツの柄の動きに似ている事から、バケツハンドル運動と呼ばれます。
という動きになります。
3つの関節面
まとめますと、例外はありますが、胸椎一つにつき、片側で、肋骨の連結部分は、上の椎体+下の椎体+下の椎体の横突起、と3つあります。
私は、肋骨と背骨の連結部分は一つだと思っていたので、3つも連結部分があると知ってびっくりしました。
肋骨の動きを使って体を整えるエクササイズ
私達がお伝えしているろっ骨エクササイズkaQiLa〜カキラ〜は、肋骨の動きを使って体を整えていきます。肋骨にそんなことができるのか?肋骨なんで動くのか?って思われてたいた方でも、これまでのお話で、肋骨が動けば、背骨が動くようだということは、想像できるようになって頂けたと思います。次回は、肋骨を使って動かせる、もう一つの関節のお話をします。
肋骨を動かして背骨を整える感じを味わいたい方は、一度、レッスンを受けてみてくださいね。どこも痛くなく、心地よく、楽しく動いているのに、終わった後は、本当にスッキリします。このレッスンの後のすっきり感は、受けた方にしか分かりませんよ。
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本日もお読みいただきありがとうございました。
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