今、ベルリンの八重桜は花盛り。
第二次世界大戦後ドイツは東西に分断され、ベルリンには1989年まで壁がありました。
そのベルリンの壁跡に沿うように、八重桜が植えられて、桜のトンネルのようです。
この桜は、テレビ朝日系列の呼びかけで集まった募金を元に、植えられたんですよ。
新型コロナウィルスの感染予防のために、自粛生活だけど、健康を維持するための、散
歩はOK。新鮮な空気をいっぱい吸い込みに、桜を見に行きました。
こんばんは、Tamakiです。
桜のいい匂いの下で深呼吸をいっぱいしたら、気分が良くなりました。
深く呼吸するって、大事ですね。
今回から、数回にわたり、私の記事では、呼吸についてお伝えします。
当ブログで紹介されているように、
息を吸ったり、吐いたりする時に、肺が直接的に、伸び縮みするわけではありません。
いったい、肺は、どうやって伸び縮みしているのでしょう?
肺を伸び縮みさせる仕組み
胸郭とは
まずは、肺が収まっている入れ物から見て行きましょう。
それは、胸郭と言う部分です。
胸郭とは、下の図の骸骨の中で、鳥かごのような形をしている胸部の骨格です。
胸郭の骨格は、
胸骨、肋骨、胸椎
の3種類の骨で成り立っています。
胸骨は、胸のど真ん中にある縦長の硬い骨です。
胸骨柄、胸骨体、剣状突起の3つからなります。トンボの幼虫ヤゴみたいな形をしてい
ます。
肋骨は、あばら骨と言えば、皆さん想像しやすいですね。左右に12本ずつあります。
胸椎は、背骨の一部。そう、背中にあります。胸椎も12個あり、左右で肋骨と繋がっ
ています。
前回の私の記事で詳しく扱いました。
そして、これらの骨は、靭帯、真関節、軟骨性結合によって動くように連結されてい
ます。そう、鳥かごの形は、変化させることができるのです。
胸郭は、形を変化させることができる。
胸郭は、前から、横から、後ろまで何かをぐるりと、取り囲むような形ですね。
取り囲まれているのは、肺や心臓など。
肺は、こんな感じで収まっています。
皆さん、ご自分の胸郭を前から 横から 後ろから、鏡に写して見てみて下さい。
丸みがあり、ずいぶん大きいと思いませんか?
私は、手を上げて、横から自分の胸郭を見た時、
「うぁ〜、結構、厚みがあるんだなぁ」って思いました。
胸腔と胸膜腔
私達の体には、たくさんの臓器があります。
脳、心臓・肺など、胃・小腸・肝臓など、膀胱・子宮・直腸など。
これらの臓器は、体の中にバラバラに、一緒くたに、詰められているわけではありません。
いくつかの部屋に、分けて収められています。上手に収納されているんですね。
肺や心臓などが収められた部屋は、胸腔(きょうくう)と呼ばれます。
この部屋は、胸郭・胸郭に付随する筋・横隔膜によって囲まれています。
腔とは、「体内で空になっている所」だそうです。
胸腔の下は、腹腔と呼ばれ、 胃・小腸・肝臓などが収められた部屋です。
胸腔と腹腔の境目は、横隔膜です。
肺は、漿膜(しょうまく)という滑らかな表面の膜で覆われています。
大切な肺は、包まれています。
肺を包んでいる漿膜を特に、胸膜といいます。
肺膜じゃないんですね。
肺を包んでいるので、肺膜だと勘違いしそうです。
胸腔の中で、胸膜で包まれている肺は、こんなイメージ。
硬い殻が胸郭で、内部の空間が胸腔、
殻の内側に張り付くようにある膜とナッツを覆う薄皮が外側の胸膜と内側の胸膜、
その間が胸膜腔(後ほど説明します。)、
ナッツ部分が肺。
なんとなく、イメージしていただけるでしょうか?
肺を包んでいる胸膜はペラペラの膜というより、中にサラサラとした漿液(しょうえ
き)を少量含んだ、袋状のものだとイメージして下さい。
だから、胸膜には、外側と内側があり、付着しているものが違います。ここ、大事。
胸膜は、胸腔(肺や心臓が入っている部屋)の内側をすっぽり覆っています。
そのため、外側は、胸腔を構成する骨や筋肉(胸骨、肋骨、胸椎、肋骨と肋骨の間の筋
肉、横隔膜など)に付着しています。
そして、内側は、肺に付着しています。
そして、外側と内側には、僅かな隙間があり、そこには、少量のサラサラとした漿液が
入っています。この内部空間を、胸膜腔と言います。
この胸膜腔は、常に大気圧より低い状態(陰圧)に保たれています。
そのため、肺はいつも外側に引っ張られた状態となり、息を吐いた時でも肺がぺちゃん
こにしぼんでしまうことには、なりません。
息を吸う
息を吸うと肺は膨らみ、体の中へ空気を取り込むことができます。
でも、肺は、自分で膨らむことはできません。肺が膨らむのは、周囲に引っ張られる
からです。
どうしたら、肺を外へひっぱることができるのでしょうか。
(今回は、安静時の呼吸について取り上げます。)
安静時、息を吸う時に働く呼吸筋は、主に横隔膜と外肋間筋です。
横隔膜って?
横隔膜は、肺がある胸腔と腸などがある腹腔を分ける、ドームのような形をした
膜状の筋肉です。
横隔膜というので、ペラペラの薄い膜を想像しますが、そうではなく、伸縮性のある筋
肉です。焼肉屋さんにあるハラミですね。
吸気時に、横隔膜は、ドーム型の天井をお腹の方へ、収縮させて下げていきます。
外肋間筋って?
皆さんは、スペアリブはお好きですか?香ばしく焼けたスペアリブ、美味しいですね。
骨と骨の間にある肉を、かぶりついて食べますよね。
あの骨は、肋骨で、その間にある肉は、外肋間筋や内肋間筋などです。
お腹吸いてきたなぁ。
外肋間筋は、片側12本の肋骨一本一本の間にあるので、片側11箇所あります。
吸気時に、外肋間筋は、収縮しますが、その時に、下側にある肋骨を、ぐいっと持ち
上げます。11箇所もある外肋間筋がこの動きをします。
さて、
息を吸う吸気時は、
横隔膜が収縮して下がり、
肋骨と肋骨の間にある外肋間筋、その外肋間筋が下側の肋骨を掴んで引き上げるように
収縮するので、
胸、胸郭が膨らみます。
胸郭の容積が大きくなり、中の胸腔は広い部屋になります。
もう一度、クルミのイメージを思い出して下さい。
硬い殻が胸郭で、内部の空間が胸腔、
殻の内側に張り付くようにある膜とナッツを覆う薄皮が外側の胸膜と内側の胸膜、
その間が胸膜腔、
ナッツ部分が肺。
肺を包む胸膜は、胸膜腔という空間がありました。
胸膜には、外側部分と内側部分があり、付着しているものが違いました。
胸膜の外側部分は、胸腔を構成する骨や筋肉(胸骨、肋骨、胸椎、外肋間筋、横隔膜など)に付着していましたね。
上記のように、肋骨や、外肋間筋、横隔膜などが、胸郭の容積(胸腔)が大きくなるよ
うに動くと、それらに付着している胸膜の外側部分は引っ張られます。
すると、胸膜腔内の圧力が下がります。
そのことで、肺は、胸膜の内側部分にひっぱられて、膨らみます。
その結果、口や鼻から気道を通って、空気が肺へ送り込まれていきます。
つまり、肺が膨らむためには、胸郭という入れ物が大きくなり、肺を包み込む胸膜の胸
膜腔の圧力が下がらなければ、なりません。
息を吐く
こちらも、安静時で考えます。
息を吐く呼気時は、
横隔膜が弛緩して上方へ戻り、外肋間筋も弛緩することで胸郭がもとの位置に戻りま
す。
胸郭の容積(胸腔)も、もとの大きさの部屋になります。
胸腔が元のように狭まったので、吸気時に下がっていた胸膜腔内の圧が消滅します。
その結果、外側に引っ張られていた肺は、自分の弾性収縮力で縮もうとします。
この一連の過程により、肺内のガスが気道を通って口や鼻から自然と吐き出されます。
ここでも、肺が縮むためには、胸郭の大きさの変化が必要ですが、その作用は、受動的
な作用です。全てのものが、元の鞘に収まっていくという感じですね。
まとめ
呼吸時に、直接的には動けない肺を伸び縮みさせるためには、肺を覆う胸膜が作る胸膜
腔内の圧力を変化させることが必要でした。
そして、その圧力を変化させるためには、肺が入っている胸郭の容積を変化させなくて
はなりません。
つまり、胸郭を構成する胸骨、肋骨、胸椎、それらに付随する筋肉、そして、横
隔膜がしっかり動くことが大切です。
胸郭がしっかり動くようになるエクササイズ
私たちカキラリストが行う、ろっ骨エクササイズKaQiLa〜カキラ〜は、呼吸に大切な
胸郭を、柔軟に動くようにします。
どんなエクササイズか、試してみたい方に、朗報です。
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新型コロナウィルスの感染防止のため、自粛生活は、長引きそうですね。
そんな中、「みなさんの心が穏やかになりますように」と、
私たちカキラリストが出来ることがスタートしました♬
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