こんばんは、Tamakiです。
ドイツのベルリンは、只今夏休み中です。休暇を利用して先日、カヌーツアーに参加しました。その時にガイドさんから伺った話ですが、ビーバーは柳の樹皮を好んで食べるそうです。そして、そのため寒い冬でもビーバーは、手足が凍ることなく冷たい水の中を泳ぐことができるそうです。今回のブログでは、ビーバーと柳と血行促進の話から、頭痛薬としてよく聞くアスピリンの話へとすすめていきます。
ドイツは州により、休みの時期が異なります。夏休みは、6月後半から8月後半の期間で少しずつ時期をずらしながら、それぞれの州で約6週間の休みを設定しています。ドイツ中が一斉に休みになることがないので、交通機関や観光地が混雑することがありません。
先日休暇で訪れたのは、ドイツとポーランドの国境にあるOder川です。私がカヌーツアーを行ったのは、Gartzという街が面するWestoder川でした。そこは、大きな川から水路がいくつも伸び、自然豊かな場所で、ビーバーが生息しています。ビーバーの姿をみることはできませんでしたが、ビーバーが作った塚や木を切り倒した跡はいくつも見かけました。
ビーバーとは
ビーバーは、ネズミやウサギの仲間で、ドイツに生息するのは、ヨーロッパビーバという種類です。川や湿地帯などの水辺に生息しています。
ヨーロッパビーバーは、かつてはヨーロッパの各地に生息していたそうですが、毛皮目的の乱獲で、激減しました。現在は、再導入と保護プログラムが功を奏し、生息数が増えてきたそうです。
ビーバーは、ネズミやウサギの仲間だけあって、頑丈な前歯を持っています。しかも、ビーバーの前歯は赤っぽいのです。
カヌーツアーのガイドさんによると、ビーバーの前歯には鉄分が含まれているので、赤いそうです。前歯の前面のみが鉄分でコーティングされているので、この歯で木を削ると、前歯の裏側が摩耗していき、包丁を研ぐように非常に鋭い歯になるそうです。いつも切れ味抜群の歯だから、硬い木も短時間で削って切り倒すことができます。
もうひとつ、ビーバーの歯には特徴があります。
私達の顎に埋まっている歯は数センチですが、ビーバーの顎に埋まっている歯はとっても長いそうです。上の歯と下の歯はまるではさみのようになっているので、てこの原理で大きな力が生まれ、硬い木を削ることができるそうです。
ビーバーは冬眠をしないので、一年中活動しています。つまり、寒い冬でも水の中に潜ります。
好んで食べるものは、木の皮、木の葉、木の根、水草などです。この木の皮の中に柳(ドイツ語でWeide)が含まれます。
ガイドさんによると、柳の樹皮には血行を促進させる効果があり、ビーバーはそれを食べることで、寒い冬でも、手足に血流が滞る事なく流れ、冷たい水の中でも泳ぐことができるのだそうです。
柳の解熱・鎮痛・消炎作用
ビーバーが食べるWeideは、セイヨウシロヤナギです。これは、葉の裏が白いヤナギ科の植物でヨーロッパ全域に広く分布しています。
古代ギリシャ・ローマの時代からこの柳の樹皮に解熱作用、鎮痛作用、消炎作用があることは知られていました。中世には薬草売りの女性たちが、柳の樹液を煮て、その苦い煎じ湯を、痛みを訴える人々に分け与えたそうです。「良薬口に苦し」というように、とっても苦かったそうです。
日本でも、昔から「歯痛には、柳楊枝(やなぎようじ」」と言って、ヤナギの枝が歯痛止めや楊枝の材料として用いられてきたそうです。
また、「やなぎのお加持」と言って、楊枝(柳の枝)をさした浄水を信徒の頭上に注ぎ、頭痛封じを祈願する行事が、現在でも京都の三十三間堂に残っているそうです。お寺で手渡される頭痛お守りにも柳が入っているそうです。
西洋でも東洋でも柳の鎮痛作用が、人々の間に浸透していたのですね。
柳からできたアスピリン
昔から解熱作用、鎮痛作用、消炎作用があると知られ用いられてきた柳ですが、その有効成分の分離を多くの科学者が試みました。
そして1800年代に成功し、ラテン語の柳がサリックス(salix)であることからサリシン(salicin)と命名されたそうです。
サリシンを含むヤナギの樹皮の煎じ湯も苦かったのですが、有効成分サリシンは内服できないほど苦かったそうで、実際に純薬として使われることはなかったそうです。
この欠点を克服するために、さらに研究が進み、19世紀半ばにサリチル酸の製造方法が見出されました。それには解熱・鎮痛効果があり、リウマチ熱の治療に用いられたそうです。
でも、残念ながらサリチル酸にもやはり欠点がありました。強い胃痛という副作用があったそうです。
その後、1897年になってドイツの製薬会社バイエルの科学者がサリチル酸をアセチル化することでアセチルサリチル酸、のちのアスピリン(Aspirin)を生成することに成功したそうです。
こうしてようやく、柳の有効成分を持った薬アスピリンが解熱鎮痛剤、リュウマチの薬として広く一般に使用されるようになっていきます。
少量アスピリンの抗血小板作用
アスピリン(アセチルサリチル酸)の作用には、以下のようなものがあります。
- 消炎
- 解熱
- 鎮痛
それだけではなく、2001年からはアスピリンの適用薬効の作用がもうひとつ加えられました。
- 抗血小板作用
です。
抗血小板作用とは、簡単に言えば「血液を固まりにくくする、サラサラにする」ということです。血小板が凝集することで血液が固まります。それを抑える作用が「抗血小板作用」です。
つまり、アスピリンには、血液を固まりにくく血栓を作らないようにする、逆に言えばサラサラにする作用があります。この効果は、あくまで低用量を服用したときの効果です。
血が固まりにくくなるので、低用量のアスピリンの服用は、心筋梗塞や脳梗塞の予防になるとして、それらのリスクを持っている方に処方されることもあるそうです。
ビーバーの血流が滞らず、寒い冬でも冷たい水の中で手足が凍らないのは、ビーバーが好んで食べる柳の樹皮の成分に抗血小板作用があるからだったんですね。
副作用なく血流不足を解消するエクササイズ
ビーバーだけではなく、血液はサラサラと流れている方がいいですね。
「血液の塊」である血栓の怖さについては、コチラのブログで詳しくご紹介しています。
アスピリンには副作用があります。薬にたよらず、血液をサラサラと流し続ける事ができると良いですね。
頭痛薬としてアスピリンを常備している方もいると思います。
アスピリンは、炎症、発熱作用に関わる「プロスタクランジン」という物質が、体内でつくられるのを抑制するように働きます。アスピリンを飲めば、痛みが引くかもしれませんが、頭痛の原因が取り除かれるわけではありません。
頭痛は、頭部への血流が悪いため、引き起こされることが多いです。それを解消するためには、肩や首周りの関節や筋肉を整えていくことが有効です。
私達がレッスンを行う肋骨エクササイズKaQiLa〜カキラ〜では、ゆったり呼吸をしながら、関節や筋肉を整えていきます。関節や筋肉が整ったところに、血流を促進する動きも入り、滞っていた血液が全身を駆け巡るのを感じるほどです。
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私は海外で暮らしていて、カキラリストとしての仕事は、自分の立ち位置をしっかり定めてくれると感じています。私にとってカキラは、外国人である私が、家族を理由にせずに、ここにいたい、ここにいていいと納得させるものです。それは、レッスンを楽しみに待っていて下さる方々がいるからです。カキラリストは、人に喜ばれる、人に欲せられるお仕事です。あなたを待っている人のために、あなたの力を注いでみませんか?
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