つま先はいちばん遠いところ。他人からは容易には見られることもなく、しかも自分でも見て見ぬふりができてしまうところになっていませんか?
昔から「○○さんには足を向けて寝られない」、「○○さんの足下にも及ばない」などの慣用句がありますが、身体の部分として足は残念ながら地位の低さが垣間見られます。
2月10日はフットケアの日でした。
命を守るためにも、大切な足、足爪に対しての意識を向けて頂きたい思いでお伝えいたします。
第3金曜日 担当の 凛 です。
糖尿病で足を失うということ
世界中で30秒に1回の頻度で糖尿病患者さんの下肢が切断されています。異常を自覚してから数時間で失うこともあり、また長らく糖尿病治療をしながらも認識の甘さから自己管理ができず足病変が発症してから切断の危機に直面し、そして自責の念に駆られるかもしれません。
どれほど苦しいものでしょうか。
身近で深刻な病気
糖尿病とは身体を動かすエネルギーのもととなるグルコース(ブドウ糖)の血中濃度、血糖値が高い状態が継続する病気です。
血中の糖をエネルギーに変え血糖値を下げるにはインスリンというホルモンが必要です。インスリンが不足しているのが[糖尿病1型]。生活習慣とは関係なく、原因は膵臓のβ細胞が壊れて分泌されるべきインスリンが不足している状態です。10代までに発症することが多く、治療はインスリンの補充で、生涯の継続が必要となりますが、適切な治療をすれば支障なく生活できます。18歳までに発症した場合は公的補助があるのですが、それは20歳未満までのもの、経済的な負担は大きくなります。
糖尿病2型はインスリンの抵抗性です。分泌量が多くても脂肪組織から出る悪玉物質インスリンの効きを妨げてしまいます。肥満が大きな要因です。食べすぎや運動不足、ストレスなど日常の生活習慣が大きく関わってくりものです。
メトホルミンという2型糖尿病の治療薬は世界で最も多く処方されている薬です。60年以上使用されている実績と安価であるためです。しかし腎機能が低下している人が服用すると乳酸アシドーシスを引き起こす恐れもあります。
乳酸アシドーシス:ブドウ糖がエネルギーに変換される際に酸素が不足した場合、乳酸が発生し血液中に放出されます。この乳酸が多くなり過ぎると血液が酸性化し、治療の緊急度が極めてたかくなります。現在、その治療法も確立されつつあります。
糖尿病三大合併症
血糖値をコントロールすることで健康な人と変わらない生活を送ることは可能ですが、高血糖の状態が続けば少しずつ合併症が進みます。
・糖尿病性腎症=腎臓が機能せず透析治療を行います。現在世界中に30万人以上の人が生涯続けなくてはならない状況です。
・糖尿病性網膜症=目の毛細血管が破れて酸素や栄養が届かず視力を失うことがあります。
・糖尿病性神経障害=神経細胞に血液が届かずに全身の知覚神経、自律神経に障害がおこり血流障害による虚血がおこります。
傷ができても気づかない。腱が萎縮し足変形がおこる。
さらに高血圧が加われば更に合併症の進行を加速させます。肥満傾向の人は適正体重まで落とす運動療法を取り入れ早急に血圧を下げましょう。
おすすめは、やはり「 KaQiLa ~カキラ~」!
カキラはエクササイズであり治療ではありません。
でも!カキラの動きは身体を機能させる為の[機能解剖学]、動きによって身体にどのような変化が生じるかという[運動生理学]に基づいていますので、健康維持に最適です。
糖尿病と足病変
神経障害が起こると、まず手足のしびれ、そして痛み、進行すると感覚が鈍くなり痛みを自覚できなくなります。糖尿病腎症になれば動脈が石灰化して下肢の血流障害がおこります。更に糖尿病網膜症によって視覚障害が生じれば
『爪を切る』というセルフケアも危険な行為となってしまいます。ほんの少しの傷が下肢の切断につながってしまうのです。
また、痛みに鈍くなれば火傷や靴擦れに気付かずに手当てが遅れて感染などにより足病変が進みやすくもなります。
爪白癬も糖尿病がリスク因子になっています。
爪白癬とは、、病原性真菌が爪へ感染する感染症です。適切に治療することで完治します。爪の変形や肥厚爪を伴うことが多く、爪甲が脆くなり爪が剥がれることで外傷の原因になります。糖尿病による免疫低下で二次感染リスクが高まり、結果、下肢を失うことにつながってしまいます。
糖尿病患者には足のケアが必須です
常に足病変の兆しがないかをチェックすることです。
*足が変形していないか
*爪に異常はないか
*足指の感覚が鈍くなっていないか
*傷が治りにくくないか
*靴擦れはないか
*足が冷たくないか
そして『自分で爪を切るセルフケアができるかどうか』
これがとても重要になります。爪切りを使う行為が皮膚を傷つけ、感染を引き起こすことになりかねません。
とは言え長年日常で普通に行ってきた爪切りです、自身での判断はなかなか難しいものです。身近な人やご家族に糖尿病の方はいらっしゃいますか?もしいらしたら是非見て差し上げてください。
他者に足を見せるというのは勇気がいることかもしれません。お互いに気が引けるかもしれません。が、それを超えられたら信頼が深まるきっかけにもなり得ます。
そしてあしの潰瘍や壊疽に至る前に気付き、処置ができればQOLに関わる大切な『足』『脚』を守ることができます。
身近な人を守ること
病気に罹ってしまったら医療に頼らざるおえなくなるでしょう。
しかし、自分を含めた身近な人の健康を保つことは自身でも可能です。
気付きや意識を向けることで、誰かに、自分にも『楽』になってもらえることと思います。
そんな思いをエクササイズにしたのが KaQiLa~カキラ~です。
機能解剖学を基とした日本人の身体に合った動き[ 型 ]を使って無理なく誰にでもできるものです。
カキラのインストラクターをカキラリストといいます。その多くは指導経験がなくまったくの異業種からも、自分にできることとしてカキラに辿り着いています。
随時カキラリスト養成コースを開講しております。全くの未経験でも「もしかしたら自分もできるかも」と思われた方、是非一度カキラ体験をしてみてはいかがでしょう。
カキラメソッドの創始者 巳抄呼~Misako~先生のレッスンをオンラインで受けることができるようになりました。
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認定カキラリスト養成コースなどの情報はHPへ
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は爪のお話をもう少しくわしくお伝えしようと思います。
THG,Japan日本総合健康指導協会
認定カキラリスト 凛
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