50万人が絶賛!自分で体の痛みやコリを取る方法!

自分で体の痛みやコリを解消したり、様々な機能改善効果を実感できるエクササイズ、KaQiLa~カキラ~を伝えるブログ。

海外でもカキラ。呼吸についてVol.4 胸郭の容積を大きく変化させるために必要なところ

こんばんは、Tamakiです。

ベルリンは、今週はまた寒い日々が続きそうです。東西を分断するベルリンの壁跡地に植えられた八重桜は、蕾をパンパンに膨らませたまま、暖かくなる日を待っているようです。暖かくなれば、一気に満開になりそうな予感がします。

今回は、呼吸についての記事の4回目です。

呼吸時に肺が大きく膨らむためには、胸郭の容積が大きくなることが必要です。胸郭は、胸骨、肋骨、胸椎(胸の背骨)で構成されています。今日は、胸郭の容積が大きく変化すためにはどこが動くのか?をみていきます。

f:id:rokkotsu113:20210426231806j:plain

 

 

肋骨と胸椎で形成する関節


胸郭はどのように膨らむか


読者の皆さんは、負荷の高い運動をした後に、肩を上下させてハァーハァーって呼吸をした経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。また、日常生活で、遅刻しそうな状況で一生懸命に走って息が切れ、ふかーく深く呼吸をした経験のある方もいらっしゃるでしょう。テレビで、全力を出しきったスポーツ選手たちが、膝に手をおいて前かがみになり、肩や背中も動いて深く呼吸をする姿を、目にすることもあるでしょう。

このような時、肺が入っている胸郭全体が大きく膨らんだり、縮んだりしています。このような呼吸のことを努力呼吸と言ます。

そして、努力呼吸時には、呼吸補助筋と言って、胸郭が大きく動くために呼吸を補助する筋肉が働きます。

努力呼吸時に動く筋については、こちら↓の記事をご覧下さい。

 

rokkotsu113.hatenablog.com


さて、骨格の中で、肺が入っているガッシリとした鳥かごのような場所が、胸郭です。

f:id:rokkotsu113:20200408155541j:plain

 

そしてそれを構成しているのは、胸骨、肋骨、胸椎です。
深〜く呼吸をする時、この中のどこが動くのでしょう?

 

胸郭は、立体的な籠ですので、前面、側面、背面があります。


胸郭の前面には、硬そうな縦長の骨(胸骨)が真ん中にあり、肋骨が左右についています。


胸郭の側面は、肋骨が並んで横倒しにした檻のようです。


そして、肋骨の檻をたどって背面にいくと、背骨にぶつかります。胸椎です。

f:id:rokkotsu113:20210426233356j:plain

 (ピンクの箇所が胸椎・背骨の一部)

 

さて、もう一度、胸郭の前面に目をもどします。

胸郭の前面では、肋軟骨を介して、胸骨と肋骨が関節を形成しています。
軟骨って聞くと、柔らかそうで、ちょっと動きそうな感じがしますね。
膨らむのかな?動くのかな?ちょっと試してみましょうか。

読者の皆さんも、胸骨(胸の前にある硬い骨)の周辺に手を軽くあてて、ふかーく息を吸ってみて下さい。・・・、たしかに、動いているのを感じませんか?

 

では、今度は、胸郭の背面に目を移しましょう。

あえて、胸郭の前面(先程動いていると感じた場所)を膨らまなように呼吸をしてみます。
方法は、まず、先ほど手を当てていた胸骨周辺を、軽めに斜め下に向かって押さえます。
そして、そのまま軽くうつむいて、手で押さえた辺りが膨らまないように、どちらかというと、えぐれるように、ふかーく息を吸ってみます。すると・・・・、これでも、胸郭が膨らんでいます。
皆さん、どこが動いていますか?
背中の方や脇の方の胸郭が膨らんでいるのを感じませんか?

そして、胸郭の前面より膨らみ方が大きいように感じませんか?

 

では、今度は、胸郭の横側の膨らみも感じてみましょう。

横に並んで胸郭の檻のようになっている肋骨を手で触ります。そして深く息を吸うと・・・・。横へ大きく膨らんでいくのを感じますね。

 

胸郭は、前にも膨らむけど、後ろにも、横にも膨らみます。

深く息を吸う時、胸郭の前だけではなく、横や背中が側にも膨らむと考えると、今よりももっとたくさん息が吸えそうですね。

 

胸郭の背面部にあるもの

胸郭の前面から肋骨を側面へ、さらに背面へと辿っていくと、胸椎(胸辺りの背骨)にぶつかります。

胸椎と肋骨は関節を形成しています。

胸椎については、こちら↓の記事をお読み下さい。

 

rokkotsu113.hatenablog.com

 
さて、胸椎と肋骨で形成する関節のことを肋椎関節と呼びます。肋骨と椎骨が作る関節なので、肋+椎=肋椎関節。


その肋椎関節は2箇所あります。
肋骨頭関節 (肋骨頭と上下の椎体の肋骨窩で作る関節)
肋横突関節 (肋骨と椎骨の横突起で作る関節)

 

f:id:rokkotsu113:20210426234432j:plain

(胸椎と肋骨を横から見た図。オレンジ色の部分が、肋骨頭関節と肋横突関節)


これらの肋骨と胸椎の間にある関節面に、胸椎と胸椎の間の関節面をも含めると、胸郭の背面には、100個以上の関節面があります。ふか〜く息を吸い込むと、一回で、なんと100個以上の関節面が動くのです。ちなみに胸郭の前面の関節数は、14個。圧倒的に、背面の方が多いですね。

それぞれの関節の可動範囲は小さいのですが、一度に100個以上も動けば、胸郭が大きく形を変化させるのも納得できます。

前回の記事↓でもお伝えしましたが、

 

rokkotsu113.hatenablog.com

ふか〜く息を吸う、努力吸気時には、背中にあるたくさんの筋肉(肋骨挙筋  脊柱起立筋群 僧帽筋 広背筋 肩甲挙筋 菱形筋 上後鋸筋)が補助筋として働いていました。

胸郭の形を大きく変化させるためには、そう、背中が大事でした。

 

今回、胸郭の動きを実感として味わっても、やはり背中側が良く動いていました。また、関節面の数の多さからしても、圧倒的に、胸郭の前面より、背面の方が多かったですね。

そう、深〜く息を吸った時に、胸郭の容積が大きくなるように動いているのは、胸郭の背面。やはり、背中が大事なんです。

深〜く呼吸するためには必要なことは、背中側の関節の動きが良いことがあげられます。その関節とは、胸椎と胸椎の間の関節、そして、肋骨と胸椎で作る肋椎関節(肋骨頭関節・肋横突関節)。


胸郭の背中側を柔軟にするエクササイズ


胸郭の背中側の関節を柔軟にするには、私達がレッスンを担当する、ろっ骨エクササイズKaQiLa〜カキラ〜を、オススメします。

レッスンへいらした当初は、「ここで、ふかぁ〜く吸います。」と私が、インストラクションしても、ヒュッと1秒ぐらいしか吸えなかったお客様や、一生懸命に吸おうとして、むせてしまっていたお客様も、レッスンの最中から、もしくは、レッスンを2,3回重ねると、どんどん呼吸が深くなっていかれます。端からみていても、胸郭がホワ〜っと膨らんでいるのが分かるようになります。

背中にある100以上もの関節面を動かすろっ骨エクササイズKaQiLa〜カキラ〜で、たくさん酸素が取り入れられる体になりませんか?

ぜひ、一度お試し下さい。


お近くの施設やオンラインコースはこちらから探すことができます。

www.kaqila.com

私((Tamaki)はドイツ(ベルリン)でレッスンをしていますが、オンラインレッスンも開講中です。オンラインなら日本からも受講していただけます。こちらのホームページからお申し込み下さい。

ホームページに掲載している時間に7時間プラスした時間が日本時間となります(例えば ドイツ10時〜 ならば、日本17時〜 の開催)。

月・木 17時〜17時30分開講の椅子かきらは、30分とお手軽ですし、ゆっくりと進めるクラスなので、初めての方も受講しやすく、お勧めです。

kaqila.de

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

読者登録をお願い致します!

ランキングに参加しております。

応援よろしくお願いいたします!


健康と医療ランキングにほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村