こんばんは、Tamakiです。
呼吸と伴に動く胸郭ですが、どんな形をしていると思いますか?
皆さんが思い描く胸郭の形は、どんな形ですか?
こんばんは。THD,Japan~日本総合健康指導協会~カキラドイツ支部長・KaQiLaエグ
ザミナーのTamakiです。
今日も、訪問して頂きありがとうございます。
皆さんが思い描いた胸郭の形はどんな形でしたか?
実は、私の胸郭のイメージは、実際の胸郭の形とは、ずいぶんとかけ離れていました。
そのため、肩がこる、腰が痛い、運動がしにくい、などの不具合に悩まされていまし
た。この記事を読んで、思い描いている胸郭の形と本来の形のズレを修正してみましょ
う。
本来の胸郭の形を知ることで、痛み解消のヒントが得られるかもしれません。
胸郭の形
胸椎は後ろにカーブ
胸郭の後側を形成する胸椎は、背骨の一部です。
その背骨は、S字カーブを描いています。
S字カーブの内訳は、
頚椎 が 前弯
胸椎 が 後弯
腰椎 が 前弯
仙骨 が 後弯
です。
でも、産まれたばかりの赤ん坊の背骨は、C字カーブなのです。まだ、S字カーブを形成していません。
首から背中、そしてお尻にかけて、まぁるくC字カーブです。
産まれたばかりの息子の背中はまぁるく、背中全体でもくもくと呼吸をしていました。
呼吸に大切な、胸椎の後弯は、ちゃんと獲得して産まれてくるのですね。
サラッと、胸椎は後弯していると書きましたが、皆さんのイメージは胸椎後弯で
したか?
以前の私は違っていました。
幼い頃の私は小児喘息で、喘息が治った頃も、姿勢のわる〜い子でした。
親や周りの人から、
「背中丸いよ!」
「シャントしなさい。」
「猫背になってるよ。」
「背中はピンと真っ直ぐに。」
「胸はって!」
と言われ、自分でも意識して、背中をピンと真っ直ぐに立てようと、気をつけて過ごし
てきました。
そのおかげで、10代、20代のころは、周りから「姿勢がいいね。」と言ってもら
うことが多かったのです。
でも、実際は、肩がこる、腰がガチガチで痛い、スポーツをしても動きにくいという状
況でした。
不自由な体をどうにかしたくて、解剖学を勉強するうちに、ある講座で、胸椎は後弯し
ていることを知りました。
すご〜く、驚きました。「えっ、背中って、丸いの!?」っと。
私は、胸椎を、本来の後ろカーブとは真逆で、前カーブをイメージしていたことに気づ
きました。
胸椎が前にカーブしているイメージで、良い姿勢になろうと、胸椎をぐいぐいと前へ押
し込むように、立ったり、座ったり、動いたりしていたのです。
本来あるべき形状を、変形させるように動かしていれば、痛みも出るし、動きづらさを
感じて当然ですね。
本来の胸椎のカーブを認識し直した私は、「背中はピンと、姿勢よく!」の呪縛から解
かれ、「背中は丸くっていいんだよ。」っと思うだけで、ふ〜っと、首のはりや腰の痛
みがやわらぎました。
人が持っている骨格のイメージは様々です。「背中は丸くていいんだよ。」と思う事で
本来の胸椎の並びに近づく方もいれば、「背中はすっと上に伸びていくんだ。」と思う
事や、他のイメージを描くことで、本来の胸椎の並びに近づく方もいると思います。
どんなイメージや、方法を取ったとしても、生まれた時から持っている、その人本来の
胸椎の後弯に近づくことができれば、痛みの解消や、動きやすさ、呼吸のしやすさに繋
がります。
胸郭はハート形
もうひとつ、私の胸郭周りの骨格のイメージで修正したことがあります。
それは、「胸郭を輪切りにして、上からみるとハート形をしている」ということです。
上の図でハート形の凹んだ方が、人間の背中側、尖った方が、腹側とイメージして下さい。
ハートの凹んだところは、胸椎です。その左右に、胸椎と肋骨をつなぐ関節があり、ろっ骨は背中側に少し膨らみます。そして、左右の肋骨はさらに、まぁるく大きなカーブを描きながら、体の前側にある胸骨で結ばれます。
ところが、私が描いていた、肋骨と胸椎の繋がり具合は、焼き魚の肋骨と胸椎の感じで
した。後方への肋骨の膨らみがなく、まっ平にペンと横へ張り出したように付着してい
ると思っていたのです。そう、背中は、板のようなイメージでした。
でも、実際は、体の中心の方にある胸椎の椎体から、肋骨は、ぷっくりと後ろに膨らむ
ように付着しています。背中は、肋骨の檻でせき止められているのではなく、もっと後
ろへ広がる空間があったのですね。
肋骨は、中にある肺をまぁるく優しく包み込むようになっていて、ちゃんと肺が背中側
に膨らむ空間があったのです。まぁるい肋骨の膨らみをイメージすると、私の背中の
張りは消え、息を深く吸えるようになりました。
もうひとつ、胸郭がハート型をしている理由があります。
ハートの凹んだ部分には、胸椎(背骨の一部)があります。ここは、体の軸になる部分でもあります。
軸になるのですから、できるだけ、体の真ん中に位置したいですよね。
肋骨はぷっくりと後ろに膨らむような形をしているので、胸椎と関節を形成している肋
骨のつけ根は、体の真ん中へ近づくことができます。
ハート型を形成することで、胸椎は、呼吸にも、体を支えることにも機能することがで
きるようです。
まぁるい胸郭は形を変える
手の指がそれぞれに違う形をしているように、片側12本ある肋骨の、一本一本の長さ
や形は違います。
また、肋骨が付着しているそれぞれ12個の胸椎の大きさや形も、違います。
12個の胸椎や左右12本の肋骨は、微妙な形や大きさの変化があり、その一つ一つは、少
しずつ角度を変化させて組み合わさり、全体では、まぁるい鳥籠のような形を作り上げ
ています。
そう、胸椎と肋骨で作る胸郭は、まぁるく立体なのです。
でも、私は、胸郭を実際よりも平たいイメージで捉えていました。鏡に写った自分
の姿は平面なので、そんなイメージが強かったのかもしれません。
そして、この肺や心臓が入っている胸郭は、動くことができるのです。
肋骨がくる〜り、胸椎がくる〜り、100個以上ある関節が連動して動き、まぁるく立
体的な胸郭の形を変化させます。
息を吸うと胸郭全体が大きく膨らみ、吐くと、もとの大きさに戻るという動きは、深呼
吸をした際に、感じます。
実は、呼吸時だけではなく、日常的な動きでも、胸郭は、様々に形を変化させます。
以前の私の記事で、日常の様々な動きで、胸椎が動くとご紹介しました。
その時は、胸椎についてだけ述べましたが、胸椎と肋骨は関節を形成しているので、肋
骨も動きます。つまり、胸郭全体が動きます。
胸椎や肋骨などで形成されている胸郭は、いつも真っ直ぐに前を向いたままの、まぁるい鳥籠ではなく、動きに応じて、形を変化させます。胸郭全体で、立体的に捻れたり、丸まったり、反ったりします。
まとめ
- 胸郭の背中側を形成している胸椎の形状は、後弯。その形状は、呼吸、動きやすさ、痛みの解消のために必要。
- 胸郭の背中側は、平ではなく、肋骨の膨らみがある。その形状を維持することで、背中の張りや痛みが解消し、呼吸も深くなる。
- 肋骨が後方に丸みを帯びるような形状をしていることで、胸椎は、体の軸になりつつ、呼吸活動にも関わることができる。
- 胸郭は、立体的で、丸みを帯びている。
-
胸郭は、日常の動きの中で、様々に形を変化させる。
- 胸郭の動きが柔軟であれば、スムーズな動きができ、怪我や慢性的な痛みの解消につながる。
胸郭の空間をつくるエクササイズ
肩こりや腰痛がひどく、呼吸が浅かったころの私の胸郭のイメージは平坦な形でした。
でも、本来の胸郭は、まぁるく立体的で、中に十分な空間がありましたね。
私達は、十分な空間をもった胸郭を様々な形に変化させながら呼吸したり、色々な動き
をして日常を過ごしていることがわかりました。
今回の記事では、イメージを使って、胸郭の形を、本来ある形に近づけましたが、動き
を使って整える方法があります。
それが、ろっ骨エクササイズ KaQiLa〜カキラ〜です。
胸郭を本来のまぁるい形になるように、胸郭周りの筋肉や関節の動きをよくし、日常の
様々な動きに対応できる柔軟な胸郭を取り戻します。そのことで、痛みの解消、呼吸が
しやすい体へと導き、日常生活が楽になります。
KaQiLa〜カキラ〜をやってみたいなぁ。
でも・・・・運動が苦手、身体がかたい、できるかなぁ、不安だなぁ。
いやいや、大丈夫。
誰もが楽しめる!効果のある体操です。
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本日も最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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