毎週、運動をしていた高齢者の方々が
急に運動をしなくなるとどうなるのでしょうか?
体の変化、記憶の変化など
私が実際に感じたこと気付いたことなどを
書いていこうと思います。
毎月第2・第4土曜日のブログを担当しています、
THD,Japan~日本総合健康指導協会~
認定カキラリストの山口智美です。
緊急事態宣言前の高齢者施設の入居者さんの現状
私の仕事は高齢者施設での運動指導です。
たくさんの施設にお邪魔して
そこにおられる入居者のみなさんが
なんか楽しいとか運動後は元気になるなど
心が反応するようお伝えしています。
ある施設は私が担当して
約7年になります。
その7年間で積み上げてきたものは
・初期の認知症が進まないように
脳へ血液を送ること。
・入居者さんの運動機能の維持
・認知症にならないように脳を鍛える
そして何よりも大切にしているのが
「山口智美という人を覚えてもらうこと」
地道に毎週、毎週同じことを行い、
同じ言葉かけをして、同じ服をきて
とにかく毎回同じを意識しました。
約2年後たったときには
ほとんどの方が私の名前を覚えていないけれど
存在は覚えてくださるようになりました。
その一年後には
体の動かし方、動く順番なども
覚えてくださるようになり、
いくつになっても学習能力は向上するんだと
思っていました。
その積み重ねがコロナ自粛で
どう変わったのか不安を抱えて
再開した施設へお邪魔しました。
緊急事態宣言後の高齢者施設の入居者さんの現状
施設へ一歩足を踏み入れて
スタッフの皆さんの第一声が
「みなさん、すごく楽しみにされていますよ」
「みなさん、自粛でストレスたまっているので
元気の注入をお願いします」
「今日が自粛後初のレクリエーションなので
お願いします」
プレッシャーよりもみなさんに会えることが
とても嬉しかったので、
入居者さんにお会いした時は
いつも通り
「こんにちは~~~!」
その声を聞いたみなさんは
「私、○○子、○○子、覚えてる?
早く会いたかった」
「今日からまた運動、がんばる。太ったし」
「ずっと来ないで何してたん(笑)」
こんな声をかけてくれる方々がいる反面・・・
「あんただれ?声かけないで!」
「ほっといて」
「何か用?私運動しないから」
「よくわからないし、
言っていることもわからない」
認知症が少し進んでいる方が多いと
いうのは事前に聞いていたので、
驚くというよりはここまで進んでいたことに
ショックをうけました。
それは、
4か月前はすべての方が
私を認識してくれていましたから。
7年間積み上げてきたものが崩れた瞬間でした。
緊急事態宣言中の高齢者施設の入居者さんの現状
スタッフの方が早く運動を再開したいと
願っていた理由の一つに
高齢者の行動意欲の低下がありました。
4か月レクリエーションが全くなくなった施設で
どのように過ごされていたのか聞くと
部屋にこもりっきりになり
誰とも話さず、笑わず、テレビを見て
暇があればベッドで寝ている生活を
されていたようです。
この生活が長く続いていくと
会話が成立しなくなり、
視線が合わなくなり
天井をずっと見続け
反応がなくなってきたそうです。
これではダメだということで
スタッフの皆さんで試行錯誤しながら
とにかく部屋から出てもらうことを
行っていたそうです。
ですが、それも限界があったようで、
マンネリ化してしまい、
困り果てたときに自粛解除になったとのことです。
すぐに運動から始めようと
私の所属する会社に連絡を
いれてくださったとのことです。
運動指導をする人は
常に喜んでもらうために何が必要なのかを
考えながらレッスンを行っています。
私の運動資格はこちら↓
スタッフの方々の苦労もわかるので
いつもよりもゆっくりと時間をかけて
呼吸メインのレッスンを行いました。
緊急事態宣言後の高齢者施設のレッスン後で奇跡が!
久しぶりのレッスンでもあるため
呼吸をメインにじっくり感じながら
この施設で初期に行っていた構成で
レッスンをお伝えしました。
今までの経験上、
レッスン15分くらいから集中力が高まり
思い出してくれるのではないか・・・
漠然と思いつつ、いつもと変わらず
同じ声のトーンとスピードと
私が全力で楽しんで
レッスンを終えたとき、
前述で書いた初期の認知症のみなさんが
「相変わらず元気やね~」
「今日もありがとう。元気もらった」
「いつもの笑顔や!また来てや」
「私、この運動いつもやっていたね」
私というよりは運動を覚えて
くださっていたことが嬉しかったです。
その方々の心の記憶に運動の楽しさが
残っていたから、思い出してくれたと
私は思っています。
もちろん、なんの根拠もありません。
私の感じたままの話ですから
違うこともそんなことあるわけない
そう思う方もおられると思います。
それでも、
私は私の感じたことを信じたいなと思います。
まとめ
人は週に一度でも外部からの刺激を
体や脳へ行うことで
老化を遅らせることができるんだなと
改めて思いました。
少しでも周りの方々が
ストレスなく生活できる環境のお手伝いが
できれば、と思っています。
私のレッスンイメージはこちら↓
山口智美経歴はこちら↓
私のブログは介護カテゴリーに
全てあります。
介護にまつわる話がメインですが、
ご自身に置き換えて読んで
いただくこともできます。
毎日、ブログを仲間と一緒に
更新しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
本日も読んでくださりありがとうございます。
読者登録をお願い致します!
ランキングに参加しております。
応援よろしくお願いいたします!